ポスター画像出典:『Amazon』
男女平等と言うが、男の方が往々にして腕力があり、クラクションを鳴らす9割がテストステロン濃度の高い男であるという事実や、女性の方に強くある母性本能といった差異は否めない。
凸凹のこの字のごとくだ『ソクラテス・イエス・ブッダ 三賢人の言葉、そして生涯』にはこうある。
喜劇作家であるアリストパネスは演説でこう言った。
『かつて人間は二つの肉体が背中合わせとなった存在であった。』
一体となっている二つの肉体のどちらも男である場合、どちらも女である場合、そして男と女である場合(両性具有=アンドロギュロス)があった。残念なことに、ゼウスの決定により、彼らの肉体は二つに分断された。それ以来、私たちは分離されてしまった片割れを求めている。元の肉体の組み合わせにより、求める片割れは男もしくは女である。アリストパネスによると、この探究こそが私たちが愛と呼ぶものである。愛とは、失われた原初の結合を回復しようとする欲求である。愛によって自分と一体であるべき片割れを見つけ出し、私たちの本来の姿を完全に回復できた時、私たちは最高の幸せを手に入れることが出来る。
アリストパネスの話はもちろん神話だが、しかしいささかそうとも言い切れなさそうな男女のドラマが、ここにある。