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『TAKING CHANCE/戦場のおくりびと』 レビュー(感想)と考察

『TAKING CHANCE/戦場のおくりびと』

 

 

2009年のテレビ映画だからwikipediaにも説明ページがないが、ケヴィンベーコンはこの作品でゴールデングローブ賞ミニシリーズ・テレビ映画部門の主演男優賞を受賞した。

 

戦争映画は様々な角度から描かれることがあるが、それでいい。戦争は、必ずしも銃を撃ち合って殺し合う歩兵たちの前線だけで行われているのではない。海上でも、空中でも行われているし、物資を運ぶのも命懸けだから、『そこには運べない!』『なんとか運んでくれ!』と命がけで怒号をまき散らし、叫ぶシーンもある。

 

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のように暗号を解読し、敵の次の手を読んで前始末をする部隊もある。『パシフィック・ウォー』のように広島、長崎に投下されることになる原子爆弾に使用される部品及び核物質をテニアン島へ運搬する任務に従事する人を描く映画もある。

 

そして例えば今回のように、戦争で死んだ人の遺体を、きっちりと戻るべき場所に戻す人もいる。そのすべてが戦争であり、戦争関連の話は漏れなく、哀しい現実である。それを世界中の人が全員理解するために、様々な角度から戦争の悲哀を訴えるのは、意義があることである。

 

 

 

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