ポスター画像出典:『映画.com』
オーストリアの作家、アルトゥル・シュニッツラーの戯曲『輪舞』から着想を得た作品で、様々な役者が主役となる群像劇である。それなりにスリリングであり、サスペンスっぽくもあるから展開が楽しみではあるが、やはり戯曲かつ群像劇ということもあり、見づらいという人もいるだろう。
戯曲とは、『演劇の上演のために執筆された脚本』だ。演劇の場合、舞台が転換することが当然だから、観客は場面が変わることに慣れているが、映像作品にしてしまうとどうしても詩のような、不思議なテンポになってしまうので、何とも言えない感じで見ることになる。