ポスター画像出典:『Amazon』
作品がつまらなく感じるのは、『CMとちゃうやん』とか、『思ってたのと違うな』とか、『あの俳優に期待してたことと違うな』とか、とにかくまず期待があって、それに内容がどこまで近かったかというところが一つのポイントで、遠くなる、特に最悪の結果で遠くなってしまうと、そう感じてしまうものである。
例えばローラが、『バイオハザード』に出演すると決まる。自分でも『さんまのまんま』でハリウッドの仕事をやっていると言う。期待値が上がる。だが、実際はちょい役で、すぐに死ぬとなると、楽しみにしていた人はがっかりということになる。
あの場合は、別にローラは調味料の一つでしかなく、彼女が死んだ後も、むしろそれ以外のストーリーの方が面白いから別にいいのだが、あれに関して言えば、『モンスターハンター』に出た東方シンデレラの女優の方が活躍して輝いている、というお粗末な結果だった。
リーアム・ニーソンの映画で、『マイケルコリンズ』という名作があるから、IRA関連の彼の映画には妙な迫力を期待してしまうのだが、大して何もしない時、幻滅し、それがそのまま映画の評価に直結してしまう。
だが今回は、中々面白い要素が詰まっている。その考え方で、『思ってもみなかった外道』のような敵が出てくるので、そういう人間が作品をかき乱してくれることで、この映画全体の見応えが引きあがっている。期待外れの逆だ。『期待以上の展開』が期待できる流れになっているのである。その辺りが、中々見ていて面白い映画である。