ポスター画像出典:『Amazon』
2005年のアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画『Our Brand Is Crisis』を原作にしているので、ある程度実話が関係しているわけである。
私は政治には一切興味がなく、しかし歴史には興味がある。だが、『歴史マニア』でも何でもないから、無名の大名だか武将だかといったことの話は一切興味がなく、しかし歴史上に出てくる偉人達には俄然興味があり、何なら4年間という時間を使って私は500人の偉人たちの言葉と対話し、内省をする時間を設けたくらいである。
そんな私から見てこの映画は、中々面白い。面白いが『ブレグジット』 と一緒でIntelligenceを前面に出し過ぎると大衆受けしない。それは”重要”だが、人間が”必要”とするのはInformationだ。
だから『レッドクリフ』みたいに壮大な世界観の中で周瑜や諸葛亮孔明が華麗に魅せる舞踏のワンシーンのように描くか、『エンドゲーム』でストレンジとスタークがアイコンタクトで魅せたようにフィーチャーするにしてもその魅せ方を万人が理解できるようにしないとウケない。
実際にその人たちは『理解』はできない。でも雰囲気でなんとなく(すげー)ってなるのが万人受け。選挙や政治ってだけで距離ができてしまうわけだ。だが見事にこの二つでは『孫氏の兵法』を口にするし、服装や戦う場所、時代が違うだけで軍師たちが頭脳戦していた時代と何ら変わらない最高のバトルが繰り広げられる。
プロットに目を向けて映画を観れる人だけが楽しめる映画だ。