ポスター画像出典:『Amazon』
90分程度の映画で、確かに全体的にキアヌ・リーブスとレネー・ゼルウィガーの俳優力に頼られているような脆さを感じるのが事実だが、最後まで見ていくと、意外に私の好きな展開で、楽しかった。この映画の評価は動画配信サービスでは星3になっているが、それはこの映画が『左脳型』と『忍耐型』だからだ。真面目で忍耐強く、終始真剣に映画を観れる人よりも、その真逆の方が圧倒的に数が多いからそうなるだけである。
『真実の追求か、依頼人の利益か』。
この言葉は重い言葉だ。子供では分からない。そして、大人になると『一見して』理解る。だが、全容を理解する人はごく稀である。
そもそも『真実』とは何か。悪人がのさばり、善人が泣きを見る姿が真実か。報復が認められず、やられるままになることを容認するのか。お金がある人が有利になる資本主義社会はどうだ。有能な弁護士を高い報酬で雇い、それ次第で裁判を優位に進め、歪められた起きた結果は『真実の結果』か。
ソクラテスは?裁判で『無知な大衆、裁判員に媚を売らず、むしろ説教をして喧嘩を売り、死刑に多く票を入れられた』彼は、『死を恐れることこそ無知の代表だ』として毒杯を飲み、死刑を受け入れた。彼はどうなることが正解だった?正しいことをしていたなら、なぜ死刑になった?
『真実の追求か、依頼人の利益か』。
この言葉は重い言葉だ。子供では分からない。そして、大人になると『一見して』理解る。だが、全容を理解する人はごく稀である。