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『俺たちは天使じゃない』 レビュー(感想)と考察

『俺たちは天使じゃない』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

主演のロバート・デ・ニーロが製作総指揮も兼任していて、アルベール・ユッソンの『La Cuisine des anges』、サム・スピワックとベラ・スピワックの『My Three Angels』の2つの舞台劇を映画化した1955年制作の同名映画のリメイクということもあり、中々見応えがある。

 

  1. 2つの作品を統一
  2. デニーロが製作総指揮
  3. 実力派ショーン・ペンとの名演技

 

これがこの映画のポイントである。リメイクされるくらいだから元々いい映画で、作品を統一してるんだから更にいいとこどり。また、映画を知っているデニーロが総指揮を執り、実力派のショーン・ペンやデミムーアが脇を固めるのだから、かなり内容は濃くなる。評論家の評価は低いらしいが、私からすれば数ある映画の中で稀につける『注目映画』の赤ペンを引かせてもらった。

 

主人公が刑務所から脱走する脱獄囚という、『聖人とは対極の存在』にいるのがいい。『神父』という聖職につき、嘘でもその任務をこなしていくうちに、彼の心に変化が訪れるようになる。

 

だがここで、イギリスの作家ジェームズ・アレンのこの言葉を付け加えると更に奥行きが深くなる。

 

もしかして、ここまで読んで『環境が人を作るんだなあ』という感想を持った人がいないだろうか。奥が、深いのだ。これは宗教の映画でもある。