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『マダム・イン・ニューヨーク』 レビュー(感想)と考察

『マダム・イン・ニューヨーク』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

 

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インド映画の中ではかなりおすすめできる良質な作品で、インド映画の特徴のダンスシーンの挿入はあるが、ミドル・ミュージカル映画を観ていると思えばいい。ミュージカルまで行かないが、という演出だ。主演のシュリデヴィは、1970年代から1990年代にかけて活躍した、インド映画界の伝説的人気女優だというが、我々はそれを知らない。だが、確かにこの優良な映画を観た後にその話を聞くと、実力と伴っていることが分かる。

 

ロストイントランスレーション』ではアメリカ人が『言葉の分からない国(日本)』で感じる孤独を描いたが、この場合はインド人が英語を喋らないといけないという状況で、孤独を感じるわけだ。つまり私はこの映画を通して(いや、なんで英語に合わせないといけないんだよ)という、ある種の反発心を覚えるのである。

 

 

確かに英語が世界共通言語という考え方が広く浸透しているが、それはまだ正確な答えが出ていないものだ。『いや、お前が日本語喋れよ』と思うのだが、それは言い過ぎなので言わない。しかし、あっちはそう言ってくるわけだ。

 

単純にこの映画の女性の立場に共感を覚える女性や、外国人は大勢いるだろうが、私の場合はもっと根幹の、初期設定になぜか完全に固定されている『英語を喋らなければならない』という強迫に、首をかしげる。ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、韓国語、スペイン語。世界には様々な言語がある。異文化交流系の映画を観るといつも私の思考は、違うことを考えている。

 

『この映画のジャンル』

 

 

 
 

 

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