ポスター画像出典:『Amazon』
アメリカのサーファーであるジェイ・モリアリティを描いた伝記映画。彼は若くして天才的なサーフィンの腕前を見せる凄腕だったが、22歳の頃、大きな事故に遭ってしまう。『マーヴェリックス』とは、7年~10年に1回発生する非常に大きな波のこと。波乗りと呼ばれるサーファーにとって、それが発生する場所で育ち、それを見て見ぬふりをして避けて通るのは、腑に落ちない。
挑む年齢で考えても、あまりにも無謀で無責任。だが確かに、それは一理ある考え方だと言えるだろう。『知る人ぞ知る若き天才サーファー』の話だからから、描かれる内容が浅く狭くなってしまうことから映画自体の評論家からの評価は低いのだが、私はたくさん映画を観てきて、この映画に★マークをつけた。つまり、面白かった映画として数えたのだ。
その理由は、命にはかけがえがないから。そして、エンドロールで描かれた海が、あまりにも美しかったからだ。
ヘンリー・デイヴィッド・ソローは言った。
違う見方も当然ある。だが、こんな海で死ねたら幸せなのかもしれない。彼が映画を通していくつもの大切な要素を、私に教えてくれたのだ。