ポスター画像出典:『ヤフー映画』
男には『声変わり』というのがあって、女性のそれよりも顕著に表れる。私も元々高い声で、女性のキーが出たから得意げによく歌っていた。だからここにある『アウラ性』が分かって、哀愁を覚える。
アウラとは、『ただ一度きりの要素』という意味だ。トーマス・マンが言ったように、
人生自体がそうなのだが、アウラ性があるものには、儚く、だからこそ厳かで尊い価値が芽生える。
子供が一所懸命生きている。そしてようやく何かのきっかけを見つける。だが、それは儚いものだった。それを通し、人は何を感じるか。そういうことを突き付けられる映画である。