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『プリティ・リーグ』 レビュー(感想)と考察

『プリティ・リーグ』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

実話ではないが、1943年に創設され54年まで存在した全米女子プロ野球リーグを題材にしているから、テーマとしては十分見応えがある。また、

 

  1. 当時女性差別が激しかった
  2. 若き日のマドンナが出演している
  3. トムハンクスが助演に徹している

 

などの要素もこの映画の価値を引き上げている。

 

『美』とは、執着を捨てることにある。だが高齢になってからのマドンナや浜崎あゆみは、金の力を使って力づくで『容姿』の最適化に執念を燃やしている。それは第三者から見ると、無様である。もちろん、世界も悪い。『容姿ですべてが決まる』現実が存在している。とにかく、今ほど美に執着しなくで済むナチュラル時代のマドンナは、天真爛漫で唯一無二の個性が光っている。

 

ニコールキッドマンほどの美しい女優ですら、高齢になって整形をし、容姿に執着したことでその価値を落としている。メグライアン然り、確かに容姿は武器だが、しかし同時に『執着は罪』なのだ。だが、この時代の映画を通して彼女らの事情を考えると、か弱いだけじゃだめだ。力強く生きていくことをある種強いられたことが、後の強引な生き様に影響しているかもしれない。色々なことを考えさせられる映画である。