ポスター画像出典:『Amazon』
恋愛系嫌いなのにまた恋愛系に面白いと思ってしまうという。だがやっぱり今回も普通の恋愛映画ではない。この後に2つも続編があるので、いずれそれを観る楽しみもできた。評価が高いから残念な結果にはなってなさそうだ。
だが『10年後の8月また出会えるの信じて』という歌のアンサーを10年後に聞いたとき、あんまり感動しなかった事実がある。ピークが『それを切望していたその時』だった気もしているのだ。
儚い。虚しい気もするけど、尊い。私の祖母は95歳でまだ存命で、夫と死別してから25年で。老人になるまで手をつないで、というのも当然良いが、いずれ終わる人生の中で、『いつ終わるのか』というのも大きなテーマだ。
トーマス・マンの言葉がいつも自分とリンクする。
さて、上の映画の続編第一弾がこれだ。9年という映画内の時間がほぼ現実の時間と同時進行するように作られている。では、上で懸念したことはどうか。やはり私の読み通り、あそこで終わっていた方が良かったかもしれない。『ピーク』は前作で終わってる。だが、面白いのだ。
なぜ面白いかというと、『現実世界は映画のように2時間で終わらないから』だ。
バーナード・ショーは言った。
この言葉が私の言葉の奥行きを深くする。