『パパVS新しいパパ』
ポスター画像出典:『Amazon』
日本では劇場公開されていないが、そういう判断が日本とアメリカの差をより広げてしまっている。『テッド』を非公開にするのと同じだ。あれはギリギリ公開されたが、内容はアメリカ向きだったわけだ。日本の子供に見せたいような内容ではなかった。
だが、600億円も売り上げているあの映画を非公開にすることは世界との乖離を広げてしまうだけ。確かに日本とアメリカでは基礎の宗教も銃や麻薬に対する法律も違うから、全てをうのみにする必要はないが、それにしてもTedよりは全然この映画は健全である。
Tedでは「大人になるまで待てない! バージョン」と称し、通常版をファミリー向けに再編集した日本語吹き替え版がPG12指定で公開され、何としても『世界の波にくっつこう』という意思が見えるが、それをすると逆に大人版を子供達は見てしまうのではないだろうか。私なら見る。
それに、大人になってもマリファナを肯定したりドラッグの乱用シーンは適切に整理はできない。だから大人たちはいつまで経ってもそれに対して意見を衝突させ続けている。大人だから、アメリカだから、ということで判断するべきではないだろう。
こういう映画があっても全然いい。特に『パパVS新しいパパ2』では、ちょっとしたクリスマス映画になっていて、3000本映画を観ている私からすれば、そこに『綺麗を狙った』とか、『無理矢理っぽい』とかそういう不自然さは感じられず、むしろ自然で、感動すら覚えた。
気軽に見れて、18禁でもなく、『俺たちニュースキャスターシリーズ』のウィル・フェレルを筆頭にたくさん笑えて、感動すら覚えられ、クリスマス映画でもあるこの映画は、中々いい映画だ。