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『ハート・オブ・ウーマン』 レビュー(感想)と考察

『ハート・オブ・ウーマン』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

wikipediaにあるこの説明文を見てから観た方が楽しめるだろう。

広告代理店のニックは母親がダンサーだったことで変わった人生を送ってきた。女性に対して自信満々で、口説き方からベッドで寝るなんてお手の物。そんなニックは離婚を経験し前妻が再婚する事になり、一時的に年頃の実娘と生活するが、今までまともに父親らしいことをしてこなかったせいか完全に馬鹿にされている始末。

 

私は見ずに映画を観たから、彼の母親がダンサーだったことは見逃してしまっていた。なるほど、だからああいう場面があったのか、ということになるので、これは読んでおいていい。不思議な現象が起きる話だが、B級方向には逸れず、むしろA級の名作として数えてもいい作品である。

 

メルギブソンが器用で、役柄をこなしているということが大きなポイントになるが、『相手の心が読める』というのはなかなか現代においても教訓ポイントが高いと言える話だ。

 

例えば、『老害』云々と言って、昭和世代の話を令和世代に押し付けるな、などと言うだろう。それは人間が生きている限り永久に繰り返され続ける茶番イベントの一つだが、男女間の考え方の違いや、一方通行の人間関係しか築けないで、それで『うまくいっている』と思い違いをしている人は結構いるから、そういう人が相手の声を読めるようになったらどんな反応をするか、どういう変化が起きるか、ということは、心理学を学ぶことが好きな人間としては、興味深い内容だった。

 

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