ポスター画像出典:『 』
恋愛映画に興味がない私が見て面白いと思う映画である。正直、動画配信サービスで観ていくマイリストに恋愛系があると、ちょっと(外れか)と思ってしまう。だが、実は今まで大きくため息をついたことがないのだ。
観てよかった。やはり映画は最後まで観なければ分からない。映画のTwitterのフォロワーの方は、私がたまに怒るのを見ている。その理由の100%は『黒いものに触れた時』。例えば、姪や甥の前では汚い言葉さえ一度も言ったことがない。足を引っ張ったり、揚げ足を取ったり、陥れようとしたり、見栄を張られたり。人生で『純粋』が何かを知ったからこそ、その対極を嫌うようになった。
彼女もまた、『アメリ』のように繊細で純粋な世界以外は受け付けることができない。いや、アメリとはまた少し事情が違うのだ。
ポスターの後ろに映る冴えないオッサンがいる。最初、半笑いで佇む彼を見て、笑いをこらえられなかった。それは長い間ずっと続くことになる。だが、気が付けば彼の『純粋さ』に心を奪われてしまっているのだ。男の私が。
いつの間にか、傷ついた彼女の心の隙間にさりげなく座っている。何もしないんだ。ただ座っている。この映画で我々は、『愛』を知るのだ。『純粋な愛』ではない。愛が元々、純粋なのだ。