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『7つの贈り物』
ポスター画像出典:『ソニーピクチャーズ』
全体的に暗い雰囲気が流れるが、それはただ主人公が『死』と向き合うからであり、そこで観るのを諦めない方がいい。人間は普通、向き合いたくない現実から目を反らして生きているもので、排泄物や死体の処理、あるいは世界との外交や政治等において、『考えるのが面倒』あるいは『見たくない』『分からない』等の理由から、他者に権限移譲をし、『楽・得・安全』に依存している。
だが、映画を真剣に観ることくらいはできるはずだ。そう考えれば、雰囲気がどんなに暗くても受け入れることができる。とりわけ、このケースの場合は内省にもつながる。
『自分の場合ならどうするか』
として、自分と向き合うことができる。もし想像を絶するほどの苦痛と捉え、絶対に避けたいなら、それがそのまま『心のブレーキ』となる。そのおかげでその後自分は、『こういう事故』を起こさないように気を引き締めるようになる。ちょうど、免許センターで交通事故のVTRを観るのと同じだ。それだけで観る価値が生まれる。
またこの映画は、映像だけで全容をすぐに理解できない人もいるので、『謎解き』のような形で観る楽しみ方もある。最後まで観て、その意味を理解した時、包まれた暗い雰囲気は晴れ、生きる喜びを実感しているだろう。
『この映画のジャンル』