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『王の運命 -歴史を変えた八日間-』 レビュー(感想)と考察

『王の運命 -歴史を変えた八日間-』

ポスター画像出典:『映画.com

 

朝鮮時代を描いた韓国映画は、彼らが描かなければ世に出ないので、それだけで貴重だ。時代は1728年頃の李氏朝鮮(1392-1897年)。時の国王は16代国王英祖(ヨンジョ、えいそ、1694年10月31日 – 1776年4月22日)である。『尚衣院-サンイウォン-』逆謀反乱の時代~』で描かれた時代と同じだ。基本、韓国が描く朝鮮映画は、時代が被らないように、潰し合わないように配慮されている様子があるが、彼の場合は朝鮮王朝の歴代君主中最も長生きした君主であり、在位期間もおよそ52年間と最も長かったため、その作品も多くなる。

 

英祖は遅くに生まれた息子を(セジャ/後継者)に育て上げようとするが、思惑通りには育たなかった。そして確執が生まれる。wikipediaにはこうある。

1762年。老論派が糸を引いた羅景彦が世子の非行を英祖に奏上した。英祖は羅景彦を死刑に処する一方、李を廃して米櫃の中に閉じこめ、李は8日後に飢死した。

 

つまり、彼ら親子の確執が手伝って、悲劇の死を遂げてしまった息子がいたのだ。英祖と正祖という2人の名君の間にあって、非業の死を遂げることになった荘献世子は、現代では歴史のミステリーとして韓国国民の興味を惹いているという。ちなみに、この時に死去した思悼世子の墓を、楊州から水原の顕隆園(隆陵)に移して、その周囲に城壁や塔、楼閣や城門を築いて防護を固めたものが、現在世界遺産にも登録されている水原華城(スウォンファソン)である。

 

 

これは私が実際にそこに行った時に撮った水原華城の写真である。

 

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