ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
1960年、中華人民共和国の反右派闘争(1957年に毛沢東共産党主席が発動した反体制狩り)によって、多数の人間が甘粛省の砂漠にある政治犯収容所に送られ、強制労働についていた。世界にはこんなところが存在したのか。中国の闇を覗くようで、複雑な心境になる。確かに毛沢東は中華人民共和国を作ったその創始者だが、同時におよそ5000万人以上の国民を死なせた暴君でも有名。詳細は下記の記事に書いた。
表面的には生産力が急増したと報告したが、実際には違ったし、できた鉄鋼の大半は粗悪品。また、食糧増産に成功したという虚偽の報告と現実の帳尻を合わせるために、農民から食料を没収して、それを生産品と偽り、これで数千万人の餓死者が出た。そしてここにも中国のあまりにも広大な砂漠地方の仄暗い地下洞で、餓死寸前の人々が、人間の尊厳ギリギリを保ちながら、生きるか死ぬかという地獄の綱渡りをしていた。