ポスター画像出典:『映画.com』
2020年現在の英国女王エリザベス2世の叔父にあたる存在、イギリス国王エドワード8世とアメリカ人既婚女性ウォリス・シンプソンとのロマンス、いわゆる「王冠をかけた恋」を題材にしている。歌手のマドンナが監督をしたということもあり、角度が芸術的である。ここで言う芸術というのは『常識とは違う非常識な観点』であり、例えばよくある芸術作品で『絵が部屋の外にある』などの狙いに『なぜ絵が部屋の中にしかないと決めつけるのか』という考え方があるが、そういう観点があるということが言いたいのである。
離婚歴のある平民のアメリカ人女性と結婚するためにグレートブリテン王国成立以降のイギリス国王としては、エリザベス2世がその最長記録を持っているのに対し、彼の場合は歴代最短の在任期間わずか325日。彼はこの時多くの批判を受けたが、マドンナの視点からすると、『なぜそれがいけないことなのか?』ということになるわけだ。
別にそういう視点があってもいいだろう。それはある意味、これ以上ないくらい純粋なもので、ロマンチックではないかそう感じる人は世界に大勢いるはずだ。イギリスの王族の映画はいくつもあるのでまとめてみよう。
こういう順番で観ていくのが一番いい。更にその間に、
を観ればより完璧だ。エドワードは『英国王のスピーチ』の主人公ジョージ6世の兄だ。そしてジョージ6世の娘がエリザベス2世である。