ポスター画像出典:『映画.com』
人類の終末を描いた作品はいくつもあるが、この展開は見たことがない。問題がいつも通りの『宇宙』にあるのではなく、『地球の奥深くである核』にあるというのだから、斬新である。そして確かにそれはあり得る話だ。我々は誰もこの星の核がどんなものであるかを正確に言い当てることができない。ある種の小宇宙とも言える未知のエリアで問題が起きたら、我々人間は一体どのような対処ができるだろうか。
無駄な要素がないのもいい。普通なら恋愛ドラマが織り込まれるがそれがないから教訓性の高いドラマに分別できるようになっている。それはもしかしたら『この世界受けしない顔の俳優の恋愛は誰も見たくない』というシビアな裏話があるのかもしれないが、もしそうだとしても、無くて良かったんじゃないかと感じることができる。それがないことで、純粋に、この世界を救うために命を懸けた人間たち全員にスポットライトが当たり、全体的な底上げによってクオリティの低下を阻止することに成功している。