『ザ・レポート』
ポスター画像出典:『映画.com』
ブッシュ政権下でのCIAによる拷問と、次のオバマ政権下でのその調査を描く。911以降、臨戦態勢になって手段を択ばずに『前始末』に躍起になるのは分かるが、罪もない人間を逮捕したり、盗聴したり、行き過ぎた拷問をしたりと、アメリカはかなり荒れた手段を取り続けていた。ダニエル・J・ジョーンズはダイアン・ファインスタイン上院議員によってCIAの汚点を暴くために、600万ページを超える文書を調査し始める。
これは映画『ゼロダークサーティ』や『グアンタナモ』と一緒に観た方がいいだろう。そうすることでよりこの話の奥行きが理解できるようになる。それら全ては実話とされていることだから尚のことすごい。更に『バイス』ではブッシュ時代の黒幕ディック・チェイニー副大統領をクリスチャンベールが演じているが、それも併せて観たいところだ。
アメリカは、ケネディが63年に暗殺されてから、弟のロバートも暗殺。ニクソン大統領の時にはベトナム戦争が問題視され、『ペンタゴンペーパーズ』が、ウォーターゲート事件が起き、『大統領の陰謀』や『ザ・シークレットマン』が。同時期に活躍したFBIの創始者フーバーを描いた『J・エドガー』もそうだが、『華氏911』、『華氏119』等、絶えず要人たちの問題が映画化されてきている。
『スノーデン』もそうだ。このあたりは全てまとめて観るのがいいだろう。すべてが繋がっている。