ポスター画像出典:『映画.com』
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を映画化したもの。その存在感とインパクトから存在は知っていたが、邦画を観る習慣がないのでこれまで観てこなかった。内容としては、なかなか見応えのあるものだった。やはり慶応大学に行くだけのことはあって、節々にこの女性の賢さがにじみ出ている。ただ、家庭環境やその他の環境の影響で自信を無くしてしまっただけなのだ。
ここで考えたいのが母親の存在である。父と母、このどちらが彼女の理想の親だったのか、それは難問である。一見するとどう考えたって母親だ。だが、彼女が甘やかしたからこそ道を逸れた。だが、彼女と母の絆は深く、それがあるからこそ彼女は頑張れた。一方、父親のような人間がいるとそれが反面教師となっていい人間が育つケースがある。『育児放棄』はしないが、『教育放棄』をする親は多く、その多くが無意識のうちである。
私の親もそうだし、私の部下の親もそうだ。『育児放棄』はしないが、『教育放棄』をする親である。この問題は容易ではない。