『ミッドナイト・ガイズ』
ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
この映画の評価が低いようだが、アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケンといった人物の『かつての大活躍』を知らないからではないだろうか。彼らの全盛期があってこその、この作品のように見える。そう考えた時、そこに残るのは哀愁だ。もう二度と戻れない若き日の全盛期のあの頃。そういう逃れられない人間の宿命がこの映画の空気とリンクしたとき、この映画は真価を発揮する。
アルパチーノは今回「私が好きな役というのは人生のサバイバーなんだ。重荷を背負いながら生きている人物だ。私はそういう人たちに称賛を送る」と言っているようだ。彼もまた私の言うように、命がいつ終わるか分からない張り詰めたこの『人生』というサバイバルを、この映画の中に見ていたようだ。