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『マディソン郡の橋』 レビュー(感想)と考察

マディソン郡の橋

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

私は不倫の話があまり面白いと思えないのでこれはハマらない。だが、多くの世代に響いているようなので、実際のところ彼女の気持ちがわかる人は大勢いるのではないだろうか。話の中でも、不倫というテーマが正道から逸れていることは十分承知の上だと言わんばかりに、その否定から始まる。不倫をした実の母の告白に対し、子供たちが強く非難するのだ。

 

そういう描写は作中でも何度もある。『だが』というところが、この映画のテーマのようである。『その理性と倫理を超えた何か』というところに、この映画の価値があるわけだ。それは、普段『常識』や『人目』を気にして狭い枠組みの中で窮屈に生きている、つまり『生きながら死んでいる』という言葉が響くような人が、共感できるのではないだろうか。

 

私の場合、そういう窮屈さで例えば鬱病になったり、自殺したりするような人間ではなく、自分のやりたいように、自由に、ある目線から見れば無責任かつ生きているので、彼女の気持ちとは違う世界にいる。だから響かないが、実際には私のような人間の割合は少ない。だから昼ドラで描かれる昼ドラや、韓流ドラマのような展開が日本人の多くに好まれるのだ。そっちの割合の方が多いのである。

 

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