Contents|目次

『イージー☆ライダー』 レビュー(感想)と考察

『イージー☆ライダー』

ポスター画像出典:『映画.com

 

70年代前後にあったアメリカン・ニューシネマの代表作であるからして、その衝撃的な結末で知られる。それがアメリカン・ニューシネマの特徴だ。他にも、

 

  • カッコーの巣の上で
  • タクシードライバー
  • 時計仕掛けのオレンジ
  • フレンチコネクション
  • 明日に向かって撃て!
  • 俺たちに明日はない
  • チャイナタウン

 

これらが挙げられるわけだが、それら全てに共通点があることは鑑賞者であればわかるだろう。劇中で登場していたマリファナは本物を使用していたというが、最後に使用するLSDも怪しいところである。しかしそれがこの時代の特徴だ。特典映像には、この時代の映画のリアルを描いた映画があまりなかった、というコメントがあるが、ベトナム戦争に逆らう形で生まれたアメリカン・ニューシネマや、ヒッピー文化の中で、彼らのようにドラッグを乱用する人たちは大勢いたのである。

 

このあたりのことを知っていると、ディカプリオの『ザ・ビーチ』の集団の意味や、一瞬だけ描かれるサイケデリックトランスで踊り狂うシーン、そしてこの映画に登場する謎の集団たちの目的、『ワンハリ』に出てくるマーゴットロビーが演じたシャロンテートを殺害する、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信者グループの目的などが見えてくるだろう。

 

音楽が有名。映画自体は子供が見るような内容ではなく、当時の時代背景を切り取ったものである。