『大いなる幻影』
ポスター画像出典:『映画.com』
第一次世界大戦のフランスとドイツの戦いが背景となる。ドイツ軍の捕虜になったフランス人の収容所生活と階級意識、彼らとドイツ人将校との国境を超える友情を描いて、鋭く人道主義的立場から戦争を批判した反戦映画である。つまり、
- ドイツ人
- フランス人
がいて、それが戦争をしているわけだが、収容所での生活では『ただの人間同士』となるわけだ。表層ではもちろんそれを認めることはできないが、根底の所でそうした真理に衝き動かされていく。とにかく評価が高い映画で、
- 「映画史上最高の作品ベストテン」(英国映画協会『Sight & Sound』誌発表)
- 1952年:「映画批評家が選ぶベストテン」第13位
- 1962年:「映画批評家が選ぶベストテン」第20位
- 1972年:「映画批評家が選ぶベストテン」第18位
- 1982年:「映画批評家が選ぶベストテン」第32位
- 1992年:「映画批評家が選ぶベストテン」第29位
- 2002年:「映画批評家が選ぶベストテン」第38位
- 2012年:「映画批評家が選ぶベストテン」第73位
- 2012年:「映画監督が選ぶベストテン」第59位
- 1958年:「世界映画史上の傑作12選」(ブリュッセル万国博覧会発表)第5位
- 2008年:「史上最高の映画100本」(仏『カイエ・デュ・シネマ』誌発表)第65位
- 2010年:「史上最高の外国語映画」100本」(英『エンパイア』誌発表)第35位
- 2010年:「エッセンシャル100」(トロント国際映画祭発表)第21位
以下は日本でのランキング
- 1980年:「外国映画史上ベストテン(キネマ旬報戦後復刊800号記念)」(キネマ旬報発表)第5位
- 1988年:「大アンケートによる洋画ベスト150」(文藝春秋発表)第5位
- 1989年:「外国映画史上ベストテン(キネ旬戦後復刊1000号記念)」(キネ旬発表)第7位
- 1995年:「オールタイムベストテン・世界映画編」(キネ旬発表)第10位
- 1999年:「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編(キネ旬創刊80周年記念)」(キネ旬発表)第19位
- 2009年:「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編(キネ旬創刊90周年記念)」(キネ旬発表)第59位
私は単純に新しい映画の方が見やすいのだが、その描かれるテーマの深遠さの価値が高く評価されるのだろう。