Contents|目次

『悪魔のような女』 レビュー(感想)と考察

『悪魔のような女』

ポスター画像出典:『Filmarks映画情報

 

「鑑賞後、ストーリーを決して口外しないように」。こういうテロップが流れるこの映画は、そこが一つの見どころである。このタイトルのインパクトもすごい。何とも、現代版で、これとは全く違うストーリーでこのようなタイトルの映画をやってほしいものである。最近の映画にそういうものはないので、新鮮な感覚になるだろう。展開としては、『古畑任三郎』などそうした類の映画でよく見かける内容である。

 

そういう意味でも、やはり古い映画というのはそれだけ現代人にとってはチープに映る。(これが何で高い評価なの?)という感想を抱く。当時からすれば斬新で怖かっただろう。それは、フォード車のようなクラシックカーが『最新』だったころのその感覚に等しい。我々は現代のハイクオリティな車に乗り慣れているので、古い車に乗ってもクラシック的な価値以外に価値を見出すことはできない。

 

だが、こうした映画が映画人に影響を与え、クリエーターに影響を与え、そうやってリレーのように繋いで、紡いで、例えばその『古畑任三郎』などに繋がってるはずだ。そういう敬意を持ちながら、過去の作品に触れたい。