Contents|目次

『裏窓』 レビュー(感想)と考察

『裏窓』

ポスター画像出典:『映画.com

 

この女性役の俳優に妙に違和感を覚えたのだが、彼女がグレースケリーであるということは調べてわかった。私が観慣れている彼女は下記の写真なので、これとはちょっと違う印象を覚えたので、違和感だけしか得られなかったようだ。要は、少し斜めになっているだろう。この映画では彼女の全体が見えるが、彼女の輪郭はもう少し『四角形』に近いので、『顔がでかい』とまではいかないが、小顔で三角形の華奢な女性の印象というよりは、少しがっしりした印象を持つ。このポスターを見ればその感じが少し伝わるだろう。

 

 

しかし、それを踏まえても美女は美女だ。この映画の一つの見どころがグレースケリーだと言っていいほどである。また、男役が『素晴らしき哉人生』のジェームズ・スチュアートであるからして、これは豪華共演が楽しめる映画と言えるだろう。

 

さて内容だが、時代限定のシナリオと言ってもいい。他にこのような切り口の映画を観ないので新鮮さはあるが、一度観ればもう違う映画で同じような手は使えないというような、そういう印象である。そういう意味で、『サイコ』で有名なヒッチコックが監督ということもあり、この当時の初見インパクトは大きく、当時の人からすれば十分見応えのあるサスペンスだっただろう。1954年の映画である。