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『ブレイドシリーズ』 レビュー(感想)と考察

ブレイド

ポスター画像出典:『映画.com

 

マーベル・コミックの『ブレイド』を映画化したもの。『ウォッチメン』も『ファンタスティックフォー』もすべてマーベルだが、どうして『アベンジャーズ』だけがヒットし、これらの作品が妙に『マイナー』な印象があるのか。それは、元々漫画やアニメを作るような人が、『引きこもり』同然の生活を長期間送るような、そういうスーパーインドア派で、内向的で、自然とマニアック向けな内容を作りだすことが多いことが関係している。

 

爆笑問題の太田光も『自分たちも引きこもり同然』として、ネタ作りをする自分を自虐的に話したが、物書きでも漫画家でも同じことが当てはまる。漫画家育成ゲームなどをやればそれをよく理解することだろう。寝て起きて机に向かって漫画を描き、期限に間に合うように編集者から急かされながら漫画を描く。そうういう日々を送り続ける。それが苦ではない人は、必然的に内向的になるわけで、どちらかというとこの世界に溢れるのはそうではない人が多い。

 

ブレイドは、ヴァンパイアが活躍する漫画で、血もたくさん出てくるし、ウェズリー・スナイプスという体格のいい黒人というだけで、それを観慣れない人からすれば『威圧的』だ。それゆえ、この映画にあまり

 

自分に近いものを感じるなあ。没入できそうだなあ。感動できそうだなあ

 

と感じれる人は、そう多くはないのだ。

 

しかしアベンジャーズはその辺りを上手く演出し、マニアックな話であるはずの物語を世界規格に引き上げることに成功した。そこには素人には分からない実に多くの戦略が隠されているだろうし、緻密に計算されているはずだ。ブレイドは、いざ鑑賞するともちろんつまらないということはない。だが、万人受けはしないだろう。しかしこういう映画はハマる人にはどっぷりとハマる。

 

ブレイドシリーズを一挙に見てしまおう。2,3で劇的に話が変わるわけでもないので、これらを3つ揃って観ることで6時間もエンタメな時間を満喫することができる。

 

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