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『続・夕陽のガンマン』 レビュー(感想)と考察

『続・夕陽のガンマン』

ポスター画像出典:『Amazon.co.jp

 

クリント・イーストウッド主演、セルジオ・レオーネ監督作品のマカロニ・ウェスタン3作品の一つ。『ドル箱三部作』と言われるこれらは、

 

  1. 『荒野の用心棒』(A Fistful of Dollars、1964年)
  2. 『夕陽のガンマン』(For a Few Dollars More、1965年)
  3. 『続・夕陽のガンマン』(The Good, the Bad and the Ugly、1966年)

 

最初の2作のタイトルに「ドル」(Dollar)が入っているのでそう呼ばれているようだ。これらの映画はWikipediaに『続編』として、つまり『2』として繋がって紹介されているが、全く繋がっていないのでややこしい。監督と主演が同じで繋がっているように見え、繋がっていたり繋がっていなかったりしてよくわからないので、そこだけがこのシリーズの失敗したところだ。もちろん、邦題をつけた日本人の失敗だろう。

 

一つ一つはとても面白い。だが、もう60年も前の話で部隊も荒野で武器も当時のものなので、これらはいずれ現在における『白黒映画』のような過去の遺物という位置づけになってしまうだろう。ただ一つ言えるのは、この手の映画を現代版にリメイクしても、オリジナルは超えられないという奇妙な現象があるということだ。だとしたら、この『不鮮明な過去の遺物』の状態にこそ、歴史的な意味があるのかもしれない。

 

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