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『告白』 レビュー(感想)と考察

『告白』

ポスター画像出典:『映画.com

 

話題になっていたので、いつか見てみようと思っていてついにこのタイミングで鑑賞。内容が少年犯罪や家庭内暴力、イジメなど、過激な内容や描写で映倫からR15+指定を受けたため、キャストには15歳未満の者も多くおり、該当者は公開後自分が出演した本作を見ることができなかったという。だが、それだけ攻めている内容だから競争優位性を生んでいる。松たか子というキャスティングもいい。彼女の持つパブリックイメージがあってこそのこの展開だ。もちろん、今の言葉の意味は鑑賞しなければわからない。恐らく『違う』だろう。

 

ただ、湊かなえというのは少々偏りがあるように見える。『Nのために』も似ているが、彼女の言葉、

『道を踏み外して、その後更生した人よりも、もともと道を踏み外すようなことをしなかった人の方がえらいに決まっています。』

 

というのは本気で言っているような印象がある。作品を通して彼女は、道を踏み外した人に対して何か特別な思いがあるのか疑ってしまうのである。だが、内容は面白い。私もこうして記事を書いているくらいで、このサイトにある偉人500人の8000の言葉の中に、彼女は選ばれている。それは、私が読んだり観たりして『面白いものを書く人』と認識するからに他ならない。

 

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