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『グッドモーニング, ベトナム』 レビュー(感想)と考察

『グッドモーニング, ベトナム』

ポスター画像出典:『映画.com

 

エイドリアン・クロンナウア上等兵という人物が、1965年から1966年までAFVN(Armed Forces Viet-nam Networks、ベトナム米軍放送)で担当していた「Dawn Buster」をモデルにしたもので、ストーリーの多くが本人の体験に基づいている。スタンダップ・コメディアンだったロビンウィリアムズの実力がいかんなく発揮される映画で、彼の技術があるからこそ成り立つ映画だ。それはロビン、クロンナウア、両者の技術のことである。

 

彼にそれがなければこの話は存在しない。誰もが明るい人ではない。誰もがペラペラと喋れない。誰もがジョークと暴言の違いを知るわけではない。誰もが人間を平等には見れない。彼にはそれを満たすだけのポテンシャルがあった。そして彼は戦ったのだ。兵士たちが戦場で戦うように、自分が戦うべき場所はここだと悟った。