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『いまを生きる』 レビュー(感想)と考察

『いまを生きる』

ポスター画像出典:『映画.com

 

原題の「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」は劇中の教師ジョン・キーティングがウェルトン校在学中に結成した読詩サークルの名前で、没した古典的詩人の作品 のみ読むことから名付けられた。ロビンウィリアムズが演じる『決して道を逸れない信念の男』は、

 

  1. グッドモーニング, ベトナム
  2. グッドウィルハンティング
  3. いまを生きる
  4. パッチアダムス
  5. レナードの朝

 

このあたりの映画がそれに共通している。その中で『道を逸れない』というのは往々にして非暴力を意味するが、今回の場合もそうで、かつその中では力強い意志を持った人間が描かれる。彼のドラマで感動が生まれるのはやはりそのポテンシャルがあるからに他ならない。ただ弱気で内気な人は大勢いる。そして、ただ暴力的でガサツな人間も大勢いる。しかし、知性の上に成り立つ静けさを持ち、かつ心底に決して折れない一本の槍を抱えた人間というのは、稀である。

 

したがって、彼のような人間は失った時にその存在の偉大さに気づくことが多い。なぜなら、彼のような人間は普段『群の中』にその身を潜め、自分が群を抜く存在だということを誇示しないからだ。

 

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