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『ドリームガールズ』 レビュー(感想)と考察

 

『ドリームガールズ』

ポスター画像出典:『映画.com

 

ソウル/R&B・レーベルとして知られるモータウンのダイアナ・ロススプリームスをモデルに描かれる有名なミュージカルを映画化。したがって出演する演者はジェニファー・ハドソン、ビヨンセ、アニカ・ノニ・ローズ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、ダニー・グローヴァーと黒人たちが多い。最後の二人は『ビバリーヒルズコップ、リーサルウェポン、プレデター2』などで主演を務める大物。ジェイミーフォックスは彼らほど爪痕を残していなくても、常に見かけることができる実力俳優だ。

 

それゆえ、歌手出身の3人の女性たちの演技のフォローを彼らが行い、全体的にクオリティは高くなっている。また、ミュージカルということもあってそれは彼女らの十八番。そこではむしろ彼女たちの方が演者を引っ張る側に回るわけで、いいバランスが取れている。歌手の演技力うんぬんという話はあまり気にならないクオリティだ。

 

  • 1944年:ダイアナロス
  • 1958年:マイケルジャクソン
  • 1963年:ホイットニーヒューストン
  • 1970年:マライアキャリー
  • 1981年:ビヨンセ
  • 1986年:レディガガ
  • 1993年:アリアナグランデ

 

各時代で活躍するアメリカのディーバ(歌姫)たちだが。その中でもダイアナロスは、アメリカで最も成功した黒人女性歌手の一人であり、ブラックミュージック界の大御所として数えられている。ジャクソン5(マイケルジャクソン少年期)なども登場することを考えても、アメリカの歴史を振り返って考える際に貴重な作品である。また、聞き逃せないセリフもある。

 

『エルヴィス・プレスリーが黒人の才能を盗んだ』

 

というもの。その辺りの黒人が受けた風当たりなども注目ポイントである。

 

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