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『ヴァイキング・サーガ』 レビュー(感想)と考察

『ヴァイキング・サーガ』

ポスター画像出典:『Amazon.co.jp

 

wikipediaにもないマイナーな映画だが、この時代のヨーロッパを描く一つの事実としては価値がある。舞台となるノーサンブリア王国とは、アングロサクソン人が築いた七王国のうち最北、現在のノーサンバランドにあったアングル人の王国である。下記の2つの地図を見てみよう。上が当時のもの、下が現在のイギリスの地図である。

 

 

 

つまりイギリスの話だ。ここにあったリンディスファーン修道院はヴァイキングによって731年略奪を受けてしまうが、その時のシーンを切り取ったものが描かれる。当時の神は北欧の神『オーディン』である。アブラハムの宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)はまだ浸透していない。そういう神話時代と、アングロサクソン人の息をしたこの時代の映画は多くないので、そういう意味で貴重だ。

 

この映画に派手なアクションなどを求めると評価は低いがそうしなければ高い。

 

  1. ヴァイキング
  2. 神話時代
  3. リンディスファーン修道院襲撃(キリスト教VS北欧神話)

 

などのキーワードが含まれているだけで貴重なのだ。そう考えると、途中出てくる残酷なシーンは、現代で考えるとあまりにもおぞましいことだが、当時のことだ。そういう侮辱行為が存在したことは十分にあり得る。何しろい人の首を切り取って生首を持ち帰った時代は世界中で常識だったのだから。

 

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