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『ヒトラー暗殺、13分の誤算』 レビュー(感想)と考察

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』

ポスター画像出典:『映画.com

 

1939年11月8日にヒトラー暗殺未遂事件を起こしたゲオルク・エルザーが主人公の実話映画である。どの国も実話を基にした映画で恣意的に歪曲していなければ、歴史的な価値がある映画として貴重な作品となる。とりわけ、あのヒトラーに関する映画は多い。ナポレオンも同じように有名なはずだが、映画化されないのは『ワーテルロー』が興行的に失敗したからだろうか。あのキューブリックもその失敗のせいでナポレオン映画を作ることを諦めたという。

 

ここにトムクルーズ主演の『ワルキューレ』で挙げられたクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐の話が出てくる。Wikipediaにもその名前はないが話の中で出てくるので、二つ合わせて観ると奥行きが深くなるだろう。要は、ゲオルクも、シュタウフェンベルクも、両者ともヒトラーを確実に暗殺したはずだった。だが、失敗したのだ。ヒトラーが暗殺されたという事実はないだろう。彼は追い詰められた自殺したのである。それは、『ヒトラー最期の12日間』で見ることができる。

 

そのヒトラーの悪運の強さは化け物染みていて、彼の存在感を更に引き上げることに成功している。そんなことを一つ考えながら見ていきたい。

 

 

 

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