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『クロッシング・ウォー 決断の瞬間』 レビュー(感想)と考察

『クロッシング・ウォー 決断の瞬間』

ポスター画像出典:『映画.com

 

アフガニスタンに駐留するドイツ兵と現地の通訳は、それぞれの価値観や文化の違いから意思疎通が綺麗にできない。それは異国人同士であれば往々にして観られる問題だ。だが、そこに戦争やテロといった見て見ぬふりができない問題が介入したらどうなる。例えば、その外国人を助けることは、自国の上司が許可をしない。『それは任務外の話だ。手を出すな』。軍人が外国の問題に介入することは、その国が介入したことを意味する。

 

では、目の前で恩人が大けがを負ったらどうする。上には手を出すなと言われている。人を救うために軍人になったはずなのに、その『人』の中にいたのは『自国民』だけであり、『異国民』はそうではないという現実を突き付けられ、人間としての葛藤が彼を揺り動かす。

 

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