ポスター画像出典:『映画.com』
時はチェチェン戦争真っ最中の1999年。戦争で両親と声を失った少年が難民キャンプで懸命に生きる姿が描かれる。実話ではないが、ロシアとチェチェンの間にあった実際の紛争を舞台にするため、物語を通して戦争の残酷さを理解することができる。冒頭のシーンと最後のシーンには大きな関連があるので、目を反らさないことだ。冒頭では、まるでその実録の動画を観ているような映像が流れるので、そのリアリティは高い。
そして、なぜか同時刻的に、少年とは違う謎の軍人の青年の姿が展開される。どこか意味ありげで、ポケットに手を入れて歩く癖も、どこかで見たことがある。この青年は一体だれなのか。