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『背徳の王宮』 レビュー(感想)と考察

『背徳の王宮』

ポスター画像出典:『映画.com

 

朝鮮時代を描いた韓国映画は、彼らが描かなければ世に出ないので、それだけで貴重だ。時代は1500年頃の李氏朝鮮(1392-1897年)。時の国王は10代国王燕山君(ヨンサングン、えんざんくん、1476年11月23日 – 1506年11月20日)である。朝鮮の様々な時代を切り取り、その時代の特徴にあった物語を展開していく朝鮮映画の中で、今回はかなり攻めた内容だ。

 

だが、これくらい攻めなければ人々に訴求できない。『退屈な時代劇』の域を出ることができないので、いい考え方だろう。だが、子供が見れるような内容ではないので、18禁かもしれない。

 

王に献上されたのは、1万人の美女―朝鮮史上最もスキャンダラスな時代を描く、刺激に満ちた官能エンタテインメント

 

という説明があるように、かなり過激だ。どこまで本当かは分からないが、本人の血筋も存在する中で、その家系を著しく侮辱することをしては問題になる。やはりある程度史実に則って作られているのだろう。事実燕山君は、15代王の光海君(クァンヘグン)同様に暴君として廃位された王であるため、廟号・諡号・陵名はない。あり得なくもない。そういうところを楽しむのも一つのポイントかもしれない。

 

 

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