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『西部開拓史』 レビュー(感想)と考察

西部開拓史

ポスター画像出典:『ウィキペディア(Wikipedia)

 

1839~1889年のアメリカを描いた映画で、歴史的にも勉強になる。インディアン、ゴールドラッシュ、南北戦争、西武の人たちの心境、鉄道、保安官、金の強盗など、当時アメリカにあったさまざまな歴史や問題の中で生きる家族の一生を描いた、叙事詩映画(壮大なスケールで人間ドラマを描くことに重きをおく映画のジャンル)である。もしこれが60年前の映画じゃなければ、もっと見応えがあっただろう。だが、当時からすればスターぞろいの豪華キャストだったようだ。

 

白人は、『文明程度の劣った植民地に近代文明を伝えることが先進諸国の責務である』として、『明白な天命(マニフェスト・デスティニー)』だと主張し、西部開拓を行い、先住民の人生を脅かした。カリフォルニア、ロスアンゼルス、オレゴン、テキサス等で生きる人々は、その土地の歴史を考えるたびに、複雑な心境になる。何しろ、先住民を追い払い、時には殺害してその土地を奪い、だが、彼ら開拓者がいなければアメリカの豊かな土地はあり得ないのだ。