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『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』 レビュー(感想)と考察

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

ポスター画像出典:『映画.com

 

かつて、ゲームボーイで遊んでいたはずのあの『プリンス・オブ・ペルシャ』が、まさか映画で観れるとは想像していなかった。シンプルなゲームで、ゲームボーイのクオリティなのになぜかあのゲームからは他にない詩的な哀愁を感じた。柄の宝石を押すことで自分以外の全ての時間が約一分間分過去に巻き戻すことができる「時間の砂」を詰めた短剣手にし、アッシリアの次にこの世界に帝国を築いた、あのスパルタ軍率いるギリシャと対決したペルシャ帝国と戦う。

 

※2回目

2004年発売の同名ゲームの実写化作品で、私もよくこのゲームをやったので感慨深いものがあった。ゲームウォッチに似た映像だしシンプルすぎる描写だが、なぜかミステリアスな雰囲気があり、ある種の狂気を垣間見た作品で、ちょっとした伝説ゲームだった。

 

この映画のストーリーはオリジナルであり、ゲームのストーリーとの関連性は全くないが、ペルシャの世界を縦横無尽に駆け巡り冒険していく様子は、ゲームの世界観そのものである。

 

一度見ていたのだが、歴史を学び直してもう一度視聴。つまり、『ペルシャ帝国』が反映していた時代を映画で観たかったのだ。『女王トミュリス 史上最強の戦士』ではアケメネス朝ペルシアの王キュロス2世が描かれ、これまたとても貴重なのだが、ファンタジーと言えど、ペルシャ帝国の世界で遊んだ気がして、中々面白かった。