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『魔女の宅急便』 レビュー(感想)と考察

魔女の宅急便

ポスター画像出典:『STUDIO GHIBLI

 

魔女の話と言ったらこの作品しかない。この映画であまり魔法は出てこないのだが、魔女の話となれば、この映画を『ファンタジー』ランキングにランクインさせないわけにはいかない。女性が独り立ちする。それも、15歳の少女がだ。純粋だけで生きていければいいが、人間がいる限り、純粋さだけで生きていくことはできない。しかしどうしてだろう。彼女なら、純粋さだけで生きていける気がするのは。光は闇をも凌駕する。『本当に純粋』な人は、周りの闇を、光に変える。

 

『海の見える街』、『ルージュの伝言』、『やさしさに包まれたなら』。いつ聴いても心が和んで、穏やかな気持ちになる。この音楽を聴くと、大人になってバラバラになってしまった私の家族の絆を、心底の根底で感じ取ることが出来る。キキが清々しく、澄み渡った大空をほうきで飛んでいるシーンが印象的で、この映画は夏の映画という印象がある。とんぼたちとの思い出も、夏休みの思い出のような、儚く切ない、それでいて色濃い時間だった。きっと人生最後の夏にこの映画を観ると、人生を清々しく振り返れそうだ。

 

ちなみに私のジブリへの愛は下記の通りだ。全シーン描くチャレンジを実行中である。