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『007シリーズ』 レビュー(感想)と考察

『007』

 

 

『007シリーズ』は1962年代から始まり、『ミッション:インポッシブル』よりも35年以上先輩の映画だ。ショーン・コネリーから始まって、ダニエル・クレイグまで。イギリス秘密情報部 (MI6) の工作員であるジェームズ・ボンドは、世の男性に『ジェントルマン』と『ダンディ』たる男が何かを教えてくれた。この作品も、往々にしてその相手はテロリストだ。過激なことをやる相手は、犯罪者、テロリスト、軍人などだが、犯罪者は警察、国家レベルの軍隊が相手になると軍隊や戦車、戦闘機が必要になるから、スパイの相手は常にその中間の過激なテロリストということになる。

 

007は、ダニエル・クレイグというイメージに生まれた世代だ。だからそれ以外の人とは『ダンディ』という概念を共有できないかもしれない。多くの人々が、この映画からダンディな男の生きざまを学んだ。日本では『しゃべくり007』のテーマ曲としてもおなじみだろう。孤高に戦う男の生きざまは、007から学べる。彼らには武士道精神ならぬ、騎士道精神が存在する。そんな西洋の騎士道精神を学べることも、この映画を観ることのメリットの一つだ。