『東京裁判』
ポスター画像出典:『映画.com』
この映画はドキュメントであり、かなり正確に真実を表していると言える。第二次世界大戦、そしてそれに至った経緯を満州事変やそのあたりからひも解き、日本がやった世界的な罪、そして原爆で人がどうなってしまったのかということを、テレビでは決して見られない方法で描き出している。一言、真実はとても残酷である。天皇に対する過剰に反応する人がまだ大勢いる中、その天皇に対しても公正にジャッジするあたり、これは貴重な戦争の資料と言えるだろう。東条英機らが一体どういう最期を迎えたのかということも、明確に伝えている。
だが天皇は、
『自分はどうなってもいいから国民を助けてほしい』
と言い、それに感動したマッカーサーによって、天皇に対する敬意でこの制度は残した。この東京裁判には連合国から一名ずつの裁判官が参加した、極めて異例の裁判だった。