Contents|目次

『リチャード・ジュエル』 レビュー(感想)と考察

リチャード・ジュエル

 

 

小学校の頃、学校の誰かが『財布を警察に届けた』という理由で表彰されたのを見て、悪友と一緒に事実を捏造して作り上げ、自分たちもそのような称賛を浴びようと画策した。それは失敗に終わったが、そのようにして人間とは、往々にして一度は人生で人の注目を浴びたいと考えるものである。では、今回のケースではどうか。2人の命が失われ、100人以上が負傷する爆破事件が起きたのだ。もし、これがかつての私と同じ動機で作られた捏造であれば大変だ。果たして、彼は『聖人』か、それとも『悪人』か。