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『聲の形』 レビュー(感想)と考察

聲の形

ポスター画像出典:『映画.com

 

先天性の聴覚障害を持つ少女を描くアニメだ。彼女は小さい時にいじめられてしまう。小学生時代、私にも身に覚えがある。補聴器をつけた女性の真似をして、馬鹿にしたわけである。だが、彼女はこのアニメキャラのように『エロさ』もなく、髪の毛もピンク色ではなかった。もちろん、そういうキャラクターじゃなければ人気は出ない。これが地上波で放送されたということは、それだけ人気を得たということ。そしてその人気は、『不細工な女性の聴覚障碍者』を描いた話では、得られなかったのが残酷だが決定的な事実だ。

 

ただ、こうした問題に注目を集める為にはこういう手法で正解なのではないだろうか。これなら子供、つまり当時の私のような小学生にも伝わるし、論理的思考が甘いその頃、絵のタッチとアニメのインパクトで映像として頭に焼き付けば、学校でそれが脳裏をよぎり、問題を未然に防ぐことに繋がる。価値のある映画ではないだろうか。