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『イヴの総て』 レビュー(感想)と考察

『イヴの総て』

ポスター画像出典:『映画.com

 

男性の成り上がり映画はいくつもあるが、女性のそれは少ない。それは往々にしてテストステロンという男性ホルモンが関係している。このホルモンは女性には男性の20分の1ほどしかなく、代わりにあるのはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンである。したがって、これらを故意に注射して濃度を上げることによって、髭が生えたり、怒りっぽくなったり、そういう現象が起きるわけだ。性転換の際にも必ず考えるポイントとなる問題である。

 

このテストステロンというのは『男性らしさ』の元であると言えるだろう。実は、街中でクラクションを鳴らす人間の9割以上が男性で、その他傷害罪などの暴力行為、そして、弁護士などでバチバチに『戦う』ために必要な要素の一つが、このテストステロンなのである。したがって、女弁護士やキャリアウーマンといった男性顔負けの女性たちには、テストステロンの濃度が高いと言われている。これが、男性の成り上がり映画はいくつもあるが、女性のそれは少ない理由の一つだ。

 

そしてそれは、実際にキャリアアップしていこうとする女性にとっては都合がいい話だ。なにせ、常に自分の都合のいいような『勘違い』を、勝手に周りがしてくれるのだから。それで競争優位性を得れば、展開はなるべく自分の思い通りになる。