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『純粋の時代』 レビュー(感想)と考察

『純粋の時代』

ポスター画像出典:『Amazon.co.jp

 

朝鮮時代を描いた韓国映画は、彼らが描かなければ世に出ないので、それだけで貴重だ。時代は1398年の李氏朝鮮(1392-1897年)。李氏朝鮮の初代国王李成桂(りせいけい)の長男である、太宗(テジョン、たいそう、本名李芳遠(イ・バンウォン、り・ほうえん)』彼が三代国王を務めた時代である。李氏朝鮮が建国された7年が経つその頃、朝鮮は世継ぎ問題でいざこざを起こしていた。

 

ただ、物語しょっぱなから登場するのはとある男女だ。この二人が物語を大きく混乱させていく。いや、この二人こそがこの物語の主人公だ。見たところ、(おいおい、韓国映画は結構エグってくるな)という感想を抱く。退屈しそうな時代劇に、それを予想した『対策』がいくつも張り巡らされているため、そんな彼らの『波乱に満ちた純粋な愛』の物語を見ながら、当時の朝鮮時代のイメージを想像する。