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『マリリンとアインシュタイン』 レビュー(感想)と考察

『マリリンとアインシュタイン』

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

アインシュタイン、マリリン・モンロー、野球選手のジョー・ディマジオ、赤狩りのマッカーシー等とおぼしき人物たちがホテルの一室に集って繰り広げるドラマ。ディマジオはマリリンモンローの夫だ。亡くなる数日前に友人に語った最期の言葉は、「死んだら、マリリンのところへいける」だったという。

 

 

マッカーシーというのは『グッドナイト&グッドラック』にも登場する当時の政治家のキーマンだ。アインシュタインはマリリンモンローと親交があったとされるが、wikipediaにはない。だが、彼のドキュメンタリー映画にも近い『アインシュタイン:天才脳の行方と秘密』にはそのことについて触れているシーンがある。また、『七年目の浮気』のシーンで、地下鉄の通気口から吹き上げる風にモンローのスカートがめくれ上がり、太ももと下着が露わになる有名なシーンでがあるが、その撮影に居合わせたディマジオと大喧嘩をしたモンローが「心理的虐待」を受けたとして離婚訴訟を起こし、結婚後わずか274日で離婚している。

 

  1. アインシュタイン:天才脳の行方と秘密
  2. グッドナイト&グッドラック
  3. 七年目の浮気

 

この3つと合わせて観ることで、この映画の意味が見えてくるだろう。また、ところどころに日本の原爆シーンのようなものが映るが、ディマジオとマリリンが新婚旅行をしたのが日本だったこと、また、アインシュタインの知識が原爆に利用され、それを泣きながら日本で謝罪したことがあるアインシュタインの歴史と照らし合わせて考えたい。