『セル』
ポスター画像出典:『ヤフー映画』
天下のスティーブンキング作品は、たまに見る価値のない映画があるが、今回がそうだ。ジョン・キューザックとサミュエル・L・ジャクソンが、『1408号室』以来タッグを組んでのキング作品だが、その作品とはまったく次元が違う。それくらい、無意味な映画である。
彼はホラーやSFが大好きだからその要素があるのはいいが、彼が本当に得意なのは人間心理の描写だ。その映画でも、『シークレットウィンドウ』でも『グリーンマイル』でも、『ペットセメタリー』でも『キャリー』でもそうだ。今回の映画にはその要素がない。批評家たちから「作りが甘く、サスペンスに欠ける」といった否定的な評価を受けたというが、その通りである。